1950年代 機械式手巻き
ルクルトを代表するメモボックスシリーズ初期の「リストアラーム」です。
初期のモデルなので文字盤にMEMOVOX表記がありません。△のマークはアラームセットの時刻です。画像の状態ですと12時にアラームが鳴る設定です。
ゼンマイを使った機械式のアラームウォッチなので、電子音ではなくジリジリジリと味わいのある機械音で時刻を知らせます。
搭載されているムーブメントはCal.489/1です。時計機構とアラーム機構がそれぞれ独立していて、ゼンマイが2種類入っています。
2時位置の竜頭はアラーム用です。アラーム用のゼンマイを巻き、鳴らす時刻を合わせます。
4時位置の竜頭は通常の運針とゼンマイの巻き上げ用です。
ケースは10K金張りです。
電子式アラーム時計が登場する遥か以前の複雑時計です。
ケースサイズ
横：約33mm(竜頭含まず) 縦：約43mm ラグ：約19mm 厚み：約10mm
＝アラームの使い方＝
2時位置の竜頭で操作します。
１．竜頭を押し込んだ状態でアラームのゼンマイをゆっくり巻きます。
２．竜頭を引き、鳴らしたい時刻に運針で△の矢印を合わせます。*反時計回りのみ動きます
＝アラーム注意事項＝
現代の電子式アラームとは異なり、2分程度の誤差が生じますがご了承ください。
年代物のため、頻繁に使用すると部品が劣化する可能性があります。
