もともと「アンティーク」とは100年以上経過した美術的、歴史的、金銭的価値のあるものを指す言葉です。腕時計の歴史は浅く、ごく初期のものがようやく100年経過したくらいですので本来のアンティークの定義には入らないのです。
腕時計に関しましては販売店の店主の想いによって定義がまちまちなのが現状です。
当店では『1969年までに作られた腕時計』をアンティークウォッチと定義しております。時代時代の最先端技術を注ぎ込んで、当時の職人が知恵と技術を競って作り上げた、個性豊かで魅力にあふれた機械式腕時計が対象です。
1970年代は腕時計が飛躍的に成長した時期ですので素晴らしいものがたくさんあります。当店でも取り扱っておりますが、機械の作りや製造過程、素材等を考慮すると「アンティーク」というより「特定のよき時代に作られた良いもの」という意味の「ヴィンテージウォッチ」と呼ぶのが適していると考えています。
■当店の定義■
~1969年 アンティークウォッチ
1970年代 ヴィンテージウォッチ
機械式腕時計はきちんと手入れをすれば、次のまた次の世代まで引き継ぐことができます。そのお手伝いと、晴らしい腕時計との出会いをご提供できれば幸いです。
ANTIQUE Janaab'(アンティーク ハナーブ) について
■ショップ運営責任者 牧野由紀子アンティークウォッチにはたくさんの魅力があります。過ぎた時代の最先端技術の面白さ、人間の英知の結晶、職人の技術、デザインの良さ、穏やかな佇まい、気品、唯一無二、一期一会etc
そういった魅力に心惹かれるのは勿論ですが、私がアンティークウォッチに魅了され続けている一番の理由は「今ここに存在していることへの感動」です。大きな時代のうねりの中で壊れてしまったり捨てられたりという危機もあったと思います。それを乗り切って存在していることに、ひとかたならぬ感動を覚え、敬意を抱きます。
長い年月を経て現代にやってきたアンティークウォッチ。個体が持つ歴史に一瞬でも関われるのは無上の喜びです。刻まれた歴史を止めないように、次の世代へも引き継がれるようにと願いながらショップを運営しております。 また、私自身もコレクターなのでアンティークウォッチの素晴らしさをたくさんの方と共有できることも楽しんでいます。
■整備技術責任者
腕時計の収集にとどまらず、自分で分解整備が出来るようになりたいと決意しヒコ・みづのジュエリーカレッジにて技術習得しました。
学校で習いながら自宅でも時間があれば練習しを繰り返し、技術を磨きました。自力でクロノグラフの整備ができるようになり講師に驚かれたのは良い思い出です。
技術が身につくにつれて古い腕時計のムーブメントやケースの構造などに興味がわき、アンティークウォッチに魅了されました。
自分でできるようになりたいと思うようになったのは、デッドストックで購入した時計をオーバーホールに出した時に、ラグに大きな傷をつけられてショックを受けたことがきっかけでした。そのような自分の経験を活かし、常に最善をつくすことを考え、真剣に楽しく取り組んでおります。 直せばいい、動けばいいという雑な仕事は自分の信念に反します。
*『腕時計好きの趣味ブログ』運営 (2009~2017)
ANTIQUE Janaab’のこだわり
■ブランドにとらわれることなく、私どもの感性で商品をセレクトしています。日本では知名度が低かったり、すでになくなってしまった時計メーカーの個体も積極的に取り扱っております。
■私どもはアンティークウォッチに魅了されたときの気持ちを忘れておりません。アンティークウォッチに触れるのが初めて方でも、ご購入後も可能な限りサポートいたしますのでご安心ください。