ゾディアック トリプルカレンダー ムーンフェイズ

本日はコレクションの中から『ゾディアック トリプルカレンダー ムーンフェイズ』をご紹介します。

アンティークウォッチのムーンフェイズを語る上で外すことは出来ない、ゾディアックの名品です。

しっとりと艶やかな質感のブラックミラーダイヤルです。ケースは金張りです。
ゾディアック トリプルカレンダー ムーンフェイズ
12時位置の窓は右が月、左が曜日、インデックス内側の数字が日付、6時位置の窓が月齢です。
*画像は10月8日(土)10時08分42秒です。

多機能な複雑時計ですが、合わせ方は簡単です。
ケース側面のボタンを押して操作します。

右側のボタンで月と日付を操作します。ゾディアック トリプルカレンダー ムーンフェイズ
■右上のボタン・・・月
月は自動では切り替わりません。手動で変えます。

■右下のボタン・・・日付
稼動時は1日1回0:00付近で自動的に替わります。
手動で合わせる場合は19:00付近から1:00付近は操作禁止。

左側のボタンは曜日と月齢を操作します。
 ゾディアック トリプルカレンダー ムーンフェイズ
■左上のボタン・・・曜日
稼動時は1日1回0:00付近で自動的に替わります。
手動で合わせる場合は19:00付近から1:00付近は操作禁止。

■左下のボタン・・・月齢
稼動時は1日1回11:00付近で自動的に替わります。
手動で合わせる場合は9:00付近から12:00付近は操作禁止。

先が尖ったものでボタンを押し込んで操作します。
道具は爪楊枝がオススメです。万が一滑ってしまってもケースに傷がつきにくいので安心です。
*余談ですが、私共は様々な作業に爪楊枝を多用します。ベルト交換時にも用います。爪楊枝は工房の必需品です。

ムーンフェイズ機構は月の満ち欠け(月齢)をあらわします。
月に顔が描かれていることが多いので「ムーンフェイス」と言いたくなりますが、「ス」ではなく「ズ」です。スペルは「Moon Phase」で月相(地球から見たときの月の形)を意味します。

ゾディアックの月はこんな顔をしています。(製造年代により多少の違いがあります)
ゾディアック トリプルカレンダー ムーンフェイズ
非常に味わい深くて大好きなのです。

裏蓋には天秤の刻印があります。
ゾディアック トリプルカレンダー ムーンフェイズ

ムーブメントはア・シールド社のCal.74です。

ア・シールド(A Schild)社は歴史と実績のあるエボーシュ(ムーブメントの半完成品)供給会社でしたが、ETA社と合併したため現存していません。
・1896年:スイス・グランシェで設立
・1914年:ベルンで開催された博覧会において金賞を受賞
・1926年:エボーシュグループ誕生時の中心企業となる
*エタ(ETA)、ア・シールド (AS) 、フォンテンメロン(FHF)が中心
・1978年:ETAと合併

 

ゾディアックの魅力がたくさんの方に伝わることを願っています。

↓当店取り扱いのゾディアックはこちら↓
http://janaab.net/list/list-zodiac/