アンティークウォッチの取り扱い

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ゼンマイの巻き方

竜頭を12時方向にゆっくり回し、6時方向に少し戻すように回します。

【正しい巻き方】


【良くない巻き方】


防水性能について

長くご愛用いただくため、アンティークウォッチは全て非防水とお考えいただくのが無難です。発売当時に防水性が高かったモデルでも経年により防水性は損なわれています。内部に浸水しなければ問題はないのですが、どこから浸水するかわからないので水に濡らさないことが大切です。濡れた手で操作しただけで浸水する可能性があります。
もし水がかかってしまったら、すぐに柔らかい布でふき取ってください。 内部が浸水すると部品が急速に劣化しますのでご注意ください。

・手を洗う時は、時計を外してから洗うか、水がかからないようにご注意ください。
・汗かきの方は夏のご使用は避けた方が無難です。
・大雨の日のご使用も避けた方が無難です。

磁気帯びに注意

一部の部品は鉄を使用しています。 磁気に触れると部品が磁気の発生源に引き寄せられるため、進みや遅れが発生します。短時間の接触であれば磁気の発生源から遠ざければ再び正常に作動しますが、接触時間が長くなると時計の部品が磁気を帯びて磁石になってしまいます。不動や精度不良の原因となりますので、強い磁気を発するものの近くに長時間放置しないでください。磁気を帯びると自然に磁気が抜けることはありません。時計店での磁気抜きが必要になります。

磁気帯びについては現代の生活の中では完全に避けることは不可能ですが「電気を使うものや磁石の近くに置かない」よう心がけてください。

下記の2点には日常生活において特にご注意ください。
・スマホ、パソコン、テレビ、MP3プレイヤー等の近くに置かない
・バッグや眼鏡ケース等のマグネットに近づけない

*主な磁気製品
携帯電話、パソコン、ヘッドホン、ハンドバッグなどのマグネット、テレビ、スピーカー、MP3プレーヤー、CDプレーヤー、電話機、車のパワーウィンドウ、電動パチンコ台、電動マージャン台、磁気健康器具、冷蔵庫、電気カミソリ、電子レンジ、電子毛布、電磁調理器、その他の家電製品ほとんど

振動や衝撃に注意

部品の変形や破損を防ぐため、振動や衝撃にご注意ください。

・落としたりぶつけたりしないようにご注意ください。
・激しい運動や腕に衝撃がかかるスポーツをするときは時計をはずしてください。
 (野球、テニス、ゴルフなど)
・オートバイや自転車、電動のこぎりなどを使用する時もご注意ください。
 長時間の微振動に内部の部品が共鳴し、ネジが緩んでしまうことがあります。

オーバーホール(分解整備)について

オーバーホールの期間は3~5年を目安にして下さい。

文字盤を上にして平ら場所に置いた状態(平置き)で、1日に3分以上の遅れが出たらオーバーホールが必要です。

精度が良くても、5年以上経過すると内部の油切れがおきて部品が磨耗し、故障の原因となります。最長で5年に1回のオーバーホールが必要です。

*当店のOH事例はこちらからご覧いただけます。