ルクルト トリプルカレンダー ムーンフェイズ  操作方法

ルクルト トリプルカレンダー ムーンフェイズ アンティーク 機械式手巻き

ルクルトのトリプルカレンダー ムーンフェイズのカレンダー等の操作について動画を撮影しました。

カレンダー早送り機能には操作してはいけない時間帯があります。これを『カレンダー操作禁止時間帯』(記事はこちら)と言いますが、ルクルト トリプルカレンダー ムーンフェイズの操作禁止時間帯は一般的な時間帯ではありません。後述の時間ですので、操作の際はご注意ください。

【ボタンの操作】
ボタンは左右合わせて3つです。
先が尖ったものでボタンを押し込んで操作します。
道具は爪楊枝がオススメです。万が一滑ってしまってもケースに傷がつきにくいので安心です。

■右上のボタン・・・月(12時位置の右の窓)
月は自動では切り替わりません。手動で変えます。
禁止時間はありませんので、いつでも操作可能です。

■左上のボタン・・・日(ポインター)
稼動時は1日1回0:00付近で自動的に替わります。
操作禁止時間は19:00付近から1:00付近。

■左下のボタン・・・月齢(ムーンフェイズ)
稼動時は1日1回19:00付近で自動的に替わります。
操作禁止時間は17:00付近から20:00付近。

【運針による操作】
■曜日(12時位置の左の窓)
曜日の早送り機能は付いておりません。竜頭を回して運針で合わせて下さい。
運針操作はゆっくりおこなってください。


こちらのモデルはとてもレアです。

横:約23mm(竜頭含まず)、縦:約41mm(ラグ含めて)の小さいケースにトリプルカレンダーとムーンフェイズが入っています。ムーブメントはケースより小さいので、その技術力の高さが伺えます。

小さい中に機能を凝縮させたためと思われますが、ケースにも時間の目盛りが刻まれていて視認性に配慮したことが分かります。目盛りがデザインのアクセントにもなっており、技術、機能、デザインのバランスが非常に素晴らしいと思います。

当時の技術者たちの試行錯誤を感じる素敵なモデルです。

2017年10月20日 | カテゴリー :