機械式腕時計 スモールセコンドとは?

機械式腕時計のスモールセコンドとは何ですか?というお問い合わせを頂きましたのでご説明いたします。

スモールセコンドとは、文字盤(ダイアル)の中央から離れて独立して配置されている秒針のことです。
6時位置に配置されることが多いですが、3時位置、9時位置に置かれるものもあります。
通称は『スモセコ』です。

独立した秒針のサークルは、インダイヤルまたはサブダイヤルといいます。

機械式腕時計 スモールセコンドとは?
画像はJ.W.ベンソン。スモールセコンドの機械式手巻き腕時計。

スミス デラックス/SMITHS DE LUXE
画像はスミス デラックス。スモールセコンドの機械式手巻き腕時計。

対して、時針や分針と一緒に中央にある秒針はセンターセコンドといいます。
オメガ コンステレーション 12角
画像はオメガ コンステレーション。センターセコンドの機械式自動巻き腕時計。

*余談1:スモールセコンドは「スモセコ」と略して呼ばれますがセンターセコンドに略称はなく、そのまま「センターセコンド」と呼ぶか「中三針/なかさんしん」または「三針/さんしん」と呼びます。

*余談2:時針と分針のみで秒針がないものは「二針/にしん」と呼びます。

文字盤のデザインを見ると秒針が独立しているスモールセコンドの方が複雑に感じるかと思いますが、ムーブメントの構造はセンターセコンドの方が複雑です。部品数もセンターセコンドの方が多いのです。

開発の歴史はスモセコが先です。1940年代より前の腕時計はほとんどがスモセコです。
素材や技術の向上によりセンターセコンドが生まれました。各メーカーが技術誇示のために競ってセンターセコンドを製造し主流になったようです。いつの時代も技術者や職人にとって最先端技術は魅力的なのでしょうね。

スモールセコンドは先端技術の座をセンターセコンドに譲って置いていかれた古い技術かもしれませんが、その独特の雰囲気は、温かさ、懐かしさ、新鮮さがあり温故知新を体感できることと思います。

 

2016年8月9日 | カテゴリー :