ロンジン スモセコ 9L 角金

本日ご紹介するコレクションは、1940年代のロンジンのスモールセコンド(通称:スモセコ)です。

ロンジン スモセコ 角金

インデックスにダイヤモンドがあしらわれており、とても上品。
ムーブメントは当時の名機9Lです。

ケースは14Kの金無垢。

ロンジン スモセコ 角金

金の角型ケースの腕時計のことを角金と呼びます。
こちらのロンジンに限らず、角金の華やかさとノスタルジックな雰囲気がとても好きです。

*余談ですが、角金は1940~50年代にアメリカで流行しました。グリュエンやハミルトン、エルジン、ブローバなどデザイン性の高い華やかな角金のモデルが多数あります。

文字盤はリダンです。
リダンとは、傷んだ文字盤を書き換えたり修復して、綺麗な状態にすることです。

金無垢ケースとダイヤモンドのインデックスの上品さを損なわないよう、オリジナル性よりも美しさを基準にし、綺麗に書き直されたリダン文字盤を選びました。

ショップでは運営の方針としてリダン文字盤は取り扱っておりませんが、個人コレクターとしては場合によってはリダンも許容範囲だと思っています。

基本的にはオリジナル性の高いものを好みますが、個体のもつ歴史や、私自身のインスピレーションも大切にしています。

時計を選ぶときの基準は十人十色で良いと思います。
完全オリジナルに拘るもの、美しさや状態の良さに拘るのも、デザインに拘るのも、ムーブメントに拘るのも、ステイタスとして持つのも、所有欲を満たすために持つのも。

その個体によってオーナーが楽しい気持ちでいられるかどうかが肝心です。

一日に何度も見る腕時計ですから、お客様の時間が少しでも楽しいものになるよう、愛情を注げる個体に巡り会うお手伝いが出来れば、ショップ代表者としてとても嬉しく思います。